googleがコロナウイルスのパンデミックによる混乱を利用したハッキング、詐欺が急増していると発表

 googleのセキュリティ専門家のチームがコロナウイルスパンデミックを利用したハッキングが急増していると発表し、その一部を公開しました。googleは、米国政府の職員と保健機関を標的とした攻撃、自宅で働いている従業員を狙ったフィッシングメールなどを発見したとしています。

 

 

 

 

政府の援助を受けたハッカー集団も

googelによるとこれらの攻撃は個人のハッカーや詐欺師によるものだけではなく、政府の援助を受けたハッカー集団によるものが12件も見つかったそうです。

 

 

 

 

 

WHOを狙った攻撃

コロナパンデミックが起きてからWHO(世界保健機関)への攻撃が2倍以上に増加しています。

 

 

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googleが公開したWHOを装ったハッカーからのマルウェアメール

 

 

 

 

イラン政府とつながったハッカー集団によるWHO職員への攻撃

イラン政府とつながったハッカー集団Charming KittenはWHOの職員のメールアドレスにgoogleウェブサービスを模倣したリンクを送信し、パスワードを盗み出そうとしました。

Exclusive: Hackers linked to Iran target WHO staff emails during coronavirus - sources - Reuters

 

 

またgoogleはこのハッカー集団以外に南米のハッカー集団PackratもWHOへの攻撃を行ったとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

Gmailでは一日に1800万件のコロナ関連のマルウェア、フィッシング、1日2億4000万件以上のコロナ関連のスパムメール

googlegmail上で1日1800万件のコロナ関連のマルウェア、フィッシング、1日2億4000万件以上のコロナ関連のスパムメールを検出しているとしています。

Protecting against cyber threats during COVID-19 and beyond | Google Cloud Blog

 

 

 

 

 

 

 

 

 

googleの専門家シェーン・ハントリー氏の意見

ハッカーは危機を機会と見なすことが多く、COVID-19も例外ではない」とgoogleの専門家シェーン・ハントリーは言います。

また、googleのデータによると政府の援助を受けたハッカー集団による攻撃はコロナパンデミックの前と比較して減少しています。コロナ関連の攻撃は増加しているのですが、全体を見ると攻撃の総数は減少しているのです。

これについてハントリーは「これらの数値に多少の変動が見られることは珍しいことではないが、他の多くの組織と同様に、ハッカーもロックダウンと検疫の取り組みによる影響を受けている可能性がある」説明しています。